山とコード

「自然」と「人工」がベストに混ざりあった生活を探るブログ。

ネリ・オックスマン TEDで気になったところメモ①

※日本語訳されたものを、自分で理解できるようにちょっと編集しています。

 

産業革命以降のデザインの世界は、画一的な大量生産に支配されてきた。大量生産するための組み立てラインは、デザイナーや建築家の想像力を狭めた。なぜなら、物事をそれぞれ個別の機能を持った部品で出来上がったものと捉えさせるようになったからだ。いわば、部品で構成された世界観だ。

 

しかし、自然は均質的な物質で出来上がっているわけではない。
例えば、人間の皮膚。顔の皮膚は薄く大きな毛穴があるが、背中の皮膚はより分厚く毛穴は小さい。片方はフィルターとして働き、もう片方はバリヤーとして機能する。

 

私たちは史上とても稀有な時代に生きている。
それは、今まで手に入らなかったような4つのツールがあるから。

  1. 単純なコードで複雑な形をデザインするコンピュテーショナル・デザイン
  2. 彫るのではなく、既にあるものに「加える」ことで作る付加製造技術
  3. 非常に微細なレベルまで素材の性質をデザインする材料工学
  4. DNAを編集することで新たな機能をデザインする合成生物学

 

直径24メートルのロボット・アームで建築自体を印刷できるようになる一方、遺伝子工学により改変された暗闇で光る微生物によるナノスケールのグラフィックスもできる。